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英語・英文学を中心に、言語や文学と関連して考えたり思いついたりしたことを書いていきます。
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2019/11/21 (Thu)
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2012/02/07 (Tue)
受験シーズン真っ盛りのこの時期には、いつの頃からか「合格祈願菓子」というものが売られるようになった。多くの場合、通常の商品名を少し変えて、合格できそうな、縁起の良い名前にして売っている。カールを「うカール」としたり、ToppoをToppaとしたりといった具合である。このところ見かけない気もするが、一番の傑作だと個人的に思うのは、通常のハイレモンの3倍のビタミンCが含まれているという「ハイレルモン」。

536a5c7e.jpeg合格祈願菓子は、僕が受験生だった時代にはなかったと思うが、それでも、かつ丼を食べると良いなどと、やはり似たようなことが行われていた。あるいは逆に、受験生の前では「落ちる」や「滑る」など、縁起の悪い禁句を言わないようにするというようなことも行われていた。

これらは、言霊信仰の一種と言える。つまり、言葉には何か不思議な力があり、口にしたことが現実となるのではないかという期待や恐れがあるからこそ、このようなことが成り立つのである。日本ではこのような言霊信仰が古くから行われて来ており、現在でも、特に結婚式や葬式などの際に口にするのを避けるべきとされる忌み言葉にはそれがよく留められている。

あるいは、知らず知らずのうちに言霊信仰に基づいて出来た表現を使っていることもある。例えば、会などを終える時に使う「お開き」はその一つ。本当は「閉会」するのだから、「会を閉じる」というべきところだが、縁起の悪い「閉じる」の代わりに、縁起の良さそうな「開く」という言葉を使ったのが始まりである。スルメのことをアタリメというのも、(お金を)「する」のではなく、(お金)が「当たる」ようにというところから来ている。


JR東日本の社名は「東日本旅客鉄道株式会社」だが、「鉄」の字は「金」を「失」うと書き、金を儲けなければならない会社には縁起が悪いということで、社名のロゴでは「金」+「矢」となっている。東日本だけでなく他のJRでも同様。

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英語にもある種の忌み言葉がある。それについても書こうと思ったが、長くなったので、それはまた次回に。


 
 
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中世英語英文学や英語史を専門とし、駒澤大学文学部で教えています。さらに詳しくは、ホームページをご覧ください。
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